本ガイドでは、GDS Smart VMI3のデュアルディスプレイ機能を使用してエンジンクーラント温度センサー(ECTS)の電圧を測定する方法、およびVMI3からシミュレートされた電圧信号(シミュレーション)を出力してECUの温度認識の変化を確認する方法について説明します。
ガイド動画(英語)
ステップ1:準備およびプローブ接続
- テスト車両:KONA(SX2)G1.6 T-GDI
- 測定対象:エンジンクーラント温度センサー(ECTS)
- プローブ接続(チャンネルB):
- (+)プローブ:ECTSコネクタのピン12(センサー信号線)に接続します。
- (-)プローブ:バッテリー(-)端子(車体アース)に接続します。
- 測定条件:エンジン始動せず、[IG ON]状態で進めてください。
ステップ2:デュアルディスプレイ-電圧値の同期確認
ECUが認識するセンサー電圧(データ)と、VMI3ハードウェアで実際に測定した電圧値(マルチメーター)を比較します。
- デュアルディスプレイメニューで、
[Data Analysis)]と[Multimeter]を有効にします。 - データ分析:項目「水温電圧」を選択します。
- マルチメーター:「電圧」測定モードに設定し、2つの電圧値が一致しているか確認します。(例:両方が2.65Vを示しているか確認)
ステップ3:シミュレーション-シミュレート電圧の出力
VMI3を使用して電圧を強制的に変化させ、ECUが温度を正しく計算しているかテストします。
- 下部画面を
[Simulation]モードに変更し、出力方法を「電圧出力」に設定します。 - 電圧変化によるECU応答の確認(NTC特性):
- VMI3出力1.5V ➔ データ分析温度が約45.8°Cを表示
- VMI3出力1.0V ➔ データ分析温度が約58.5°Cを表示(電圧が下がると温度が上昇)
- VMI3出力0.3V ➔ データ分析温度が約95.2°Cを表示
💡 トラブルシューティングのヒント
このシミュレーションを通じて、センサーを除いた配線とECU本体のみで回路を確認できます。VMI3で出力電圧を変更しても診断機の温度データが変化しない場合は、センサー不良ではなく、センサーからECUまでの配線の断線・短絡、またはECU内部モジュールの不良と判断できます。
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